発達の概念と理論及び諸問題について。
はじめに、「発達」とは何か。発達とは、人間が生涯を通じて、何らかの意味で望ましい方向へと変化し、成長していくことをいう。
「発達」は主に2つからなり、人間が生まれつきもっているプログラムに沿って時間を追って変化していく過程である「成熟」と、生まれた後の経験による変化である「学習」がある。この2つの影響を受け進んでいくことを言いう。また、「成長」に関しても以上に2つと同様に進んでいくものである。つまり、「発達」と「成長」の両概念は区別されないことが多い。
「発達」には、量的側面と質的側面がある。
1つ目に「量的な発達」とは、何らかの量の増減として表される発達である。例えるのであれば、身長、体重、内分泌腺の増加など
がこれにあたる。
もう一方の「質的な発達」については、発達の仕方が3つある。
第一に、何らかの量の増減として表せない発達である。例えるなら、自転車の運転の仕方などがそれにあたる。乗れなかった状態から乗れる状態への移行、さらにそこから片手運転ができる状態への移行という発達である。
第二に、たとえ量の増減で表すことができても、...