精神障害者のノーマライゼーションについて

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    資料紹介

    精神保健福祉論

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    1、ノーマライゼーションとは
    ノーマライゼーションという言葉はデンマークのバンク・ミケルセンの造語である。バンク・ミケルセン知的障害者の福祉行政を担当していた時、その施設生活の悲惨さを目の当たりにし、社会大臣宛に「ノーマライゼーション」と題した要望書を提出したのがこの言葉のはじまりである。その後数年の審議を経て「知的障害を持っていても、その人は一人の人格を持った存在であり、障害をもたない人と同じように生活する権利を有する人間である」という概念のもとに、ノーマライゼーションという言葉を世界で初めて用いた「1959年法」が成立した。
    その後、ノーマライゼーションの理念は、北欧から世界に広がった。国連においても「知的障害者の権利宣言」(1971年)、「障害者の権利宣言」(1975年)、「国連障害者年」(1981年)、「障害者の機会均等化に関する基準規則」(1993年)等、障害者の関連するあらゆる宣言、計画等で基本理念のひとつとして承認されている。
    1975年に採択された「障害者の権利宣言」では、精神障害者も含めた「すべての障害者の人間としての尊厳の尊重」や「同年齢の他の市民と同じ基本的権利」...

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