テーマ設定の動機
近年、日本の生徒、学生の低学力化が進んでいると言われているという話をよく耳にする。ゆとり教育の弊害だと言われてもいるが、実際私が中学に進学した時の教科書と3歳年上の姉の使用した教科書を比較し、写真の多さに比べ、文字数と学ぶべき事柄の少なさに先生や両親も驚いていたことが記憶にある。また、大学に入りいろいろな先生方からもゆとり世代の話をされた。ゆとり教育は今後見直されるらしいが、低学力を招いてしまった原因が果たしてそれだけなのか?資源のない小さな国日本で、唯一資源があるとすれば私達の考える力ではないだろ
テーマ設定の動機
近年、日本の生徒、学生の低学力化が進んでいると言われているという話をよく耳にする。ゆとり教育の弊害だと言われてもいるが、実際私が中学に進学した時の教科書と3歳年上の姉の使用した教科書を比較し、写真の多さに比べ、文字数と学ぶべき事柄の少なさに先生や両親も驚いていたことが記憶にある。また、大学に入りいろいろな先生方からもゆとり世代の話をされた。ゆとり教育は今後見直されるらしいが、低学力を招いてしまった原因が果たしてそれだけなのか?資源のない小さな国日本で、唯一資源があるとすれば私達の考える力ではないだろうかと私は考える。日本がまた以前のように世界のトップと言われる学力を取り戻すことが出来るのか?あらゆる分野でトップを独占しているフィンランドの教育のknow-howを研究することによりそのヒントを探ってみようと考え、フィンランドと日本の教育の比較をすることにした。
フィンランドと日本の教育の違い
教師の質
フィンランドでは教師の質が高いと言われている。フィンランドでは教師になるためには原則、修士号を取得しなければならない。この結果、教師の質の向上や社会的地位の向上につな...