2010年の佛教大学の教育心理学、第一設題でA判定をもらったレポートです。参考になればと思います。
児童期、青年期において社会的認知(社会性の発達、対人関係(親・仲間))の拡がり、自己意識などがどのように変化するかをまとめよ
教育心理学の大部分の教科書で取り扱っている研究領域は①成長と発達、②学習、③人格と適応、④評価であり、これらが4大研究領域といわれている。児童、青年をよりより発達へ導くためには、出発点としてかれらの成長、発達を理解することが大切である。それでは、児童期と青年期についての発達について述べる。
児童期は親からの分離の動きが現れる幼児期、心理的な自立を果たそうと揺れ動く青年期との間にあって、身体発達も比較的緩やかで、身体発達も比較的緩やかで情緒的にも安定した時期であるといわれる。しかしながら、子どもにとっては新たに始まる学校生活経験は発達の様々な側面に影響を与える。社会的認知の拡がりという側面からみると、親や教師との関係から仲間関係へとウェイトが移行するとともに、集団内での位置づけや役割が強く意識されることとなる。また、他者とのかかわりは身体成熟の増大・早期化ともあいまって、子どもの自己意識の深まりに大きく作用する。それらの他者とのかかわりの基盤になってくるのは、こ...