学校カウンセリングの意義、方法および
今後の課題について述べなさい。
カウンセリングの概念とは、専門的知識がなくてもても相談を受ける個々の素質や経験があれば誰にでもできるものであった。しかし、近代の社会構造は複雑化し、大人子ども関係なく人々の悩みや相談内容も多種多様になり、単なる素質や経験だけでは対応できず、専門的知識が必要となってきた。学校現場において教師と子どもの間で相談活動は行われているが、近年、不登校の増加や、いじめ、暴力事件などの深刻な問題が学校だけではなく、社会一般の問題として問題視されるようになり、教員も子どもとの信頼関係を築くのは容易ではなく、突然切れる児童や生徒をなかなか理解しづらいとして、教育を専門とする学校という組織の中にもカウンセリングという違う専門分野が必要となってきた。今日の学校教育は、教育指導のみならず個性を尊重しながら教育を行っていく上で、より深い子どもたちの心の理解や専門的な関わりが求められてきている。このようなことから、学校カウンセリングというものが生まれ発展してきた。
カウンセリングには大きくわけて二つの種類がある。一つは治療的...