外国史概説I 模解

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    資料紹介

    早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修「外国史概説Ⅰ」模解
    (●執行権力の自律と超然性の主張●奴隷廃止論と自由土地主義●無憲法状態●舷側砲と攻城砲●クリスマス)

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    執行権力の自律と超然性の主張
    1795年、総裁政府主導のフランスの政情は、慢性的な経済の不安定と周辺諸国の圧力により、混乱の一語に尽きた。その混乱を収拾したのが、フランス革命の英雄的人物であったナポレオンである。ナポレオンはクーデターを起こし、1799年に憲法を発布、革命の終結を宣言し、議会制度を尊重し、人民主権に基づく新たな体制を作り出した。その際、彼が主張したのは執行権の自律とその超然性である。執行機関は混乱を収拾できる唯一の機関であり、また全体の利益を考えて独自に動く、というものだった。この方針により、経済が復活、私有財産が不可侵になり、特権が廃止、ブルジョワや農民が利益を得、貢租廃止で農民が利益を得た。また、ナポレオンは対外政策を盛んに行なった。これによって都市の市民の不満を解消していたのである。これらのやり方をボナパルティズムと呼ぶが、この方法は、のちに形を変えてルイ・ナポレオンや、ドゴールなどに受け継がれる。
    奴隷廃止論と自由土地主義
    19世紀前半、アメリカ西部は北部の工業製品の有力な市場であり、また北部は西部にとって穀物需要地であったため、北部と西部は利害が一致していた。...

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