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これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学 2010年10月 マイケル・サンデル オバマ
ここはアメリカです。われわれは富を軽蔑しません。他人の成功を妬んだりしません。そして、成功はたたえられるべきだと確信しています。しかし、人々が当然にも憤慨しているのは、失敗した経営者が報酬を得ていることです。その報酬を納税者がまかなっているとなれば、なおさらです。
個人の自由や異なる意見を表明する権利を守ることが、長期的には社会の幸福を増大させると考えるべき理由は何だろうか。ミルはいくつかの理由を挙げている。まず、少数派の見方が結局は真実、あるいは部分的に真実だと判明し、主流派の意見を修正する可能性がある。たとえそうでなくとも、主流派の意見を活発な理念のぶつかり合いにさらすことは、それが独断的な考えや偏見に凝り固まることを防ぐに違いない。結局のところ、構成員に慣行や因習を奉じるように強制する社会は、無意味な画一性に落ち込み、社会の改良を促すエネルギーや生命力を失うことになりやすいのだ。
ルソー
公共への奉仕が市民の主な仕事ではなくなり、彼らが自分の体ではなく金銭で奉仕するようになる...