公害史レポ

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    公害史

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    「 アラル海、漁業で栄えた町の今 」
    はじめに
    砂漠にぽつんと取り残された船の写真を見た。その写真はまるで漫画の世界であった。これはどういうこと思った。そこからこのアラル海の問題が私の中で始まったのである。
    「(public nuisance)企業活動によって地域住民のこうむる環境災害。煤煙、有毒ガスによる大気汚染、排水、廃液による河川、地下水の汚濁、地下水の大量採取による地盤沈下、機械の騒音、振動、悪臭など。(広辞苑)」つまり、人々のこうむる被害の元と思います。このアラル海が公害問題として繋がっていると考えるために書きました。そして、大規模灌漑によって引き起こされた枯渇から、漁業農民の生活変化について考えていきたい。 
    アラル海、枯渇への道
    アラル海の環境変化が始まったのは1960年、旧ソ連(中央アジア5カ国は、この時代旧ソ連であった)フルシチョフの時代のことである。当時、東西冷戦によってアメリカに経済封鎖された旧ソ連は、アラル海に流れ込むシルダリア川、アムダリア川の流域に、綿と米を作るための農地を作った。この地域は、広々とした土地、そして夏は暑く陽もよくあたる。(北緯40度くらいな...

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