02.咳嗽・喀痰

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    看護咳嗽・喀痰

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    咳嗽・喀痰
    1 症状が生じる病態生理
    1.咳嗽・喀痰とは
    咳嗽とは
    咳嗽とは,気道内の異物や分泌物(痰)などを体外へ排除する生体防御反射の1つである.
    喀痰とは
    痰とは,気道の分泌物が増加し,粘膜上皮,異物,血液成分,細菌や塵埃などが混入したもので,痰を吐き出すことを喀痰という.
    健常者の場合は,痰は唾液とともに嚥下によって除去されるので,痰を自覚することはない.
    2.咳嗽・喀痰の起こるメカニズム
    咳嗽
    1)咳嗽運動
    咳嗽受容器が刺激されると,速くて深い吸気後に声門が閉塞される.その後,胸腔内圧が上昇すると声門が開放され,肺胞内の空気が強い呼息運動とともに一気に吐き出される.これらの一連の反応を咳嗽運動という.
    2)咳嗽受容器
    咳嗽受容器は,喉頭や気管,気管支などに分布している.そのほか,鼻粘膜,副鼻腔粘膜,咽頭,胸膜,耳管,心膜,横隔膜などにも分布している.
    さまざまな原因により,咳嗽受容器が刺激を感知すると,三叉神経,舌咽神経,迷走神経,横隔膜神経を介して,延髄の咳中枢に伝達される.そして,中枢から遠心路を介して呼吸筋,平滑筋に伝達されて咳嗽が発生する。
    喀痰
    1)繊毛運動
    気管支...

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