基礎看護技術Ⅲ
環境調整の援助
(1)環境には(内部)環境と(外部)環境がある。前者は体内の環境であり、後者は人間を取り巻く環境をさす。
(2)療養環境については、(安全性)と(安楽性)を考慮することが原則である。
療養環境の安楽性という点では、(アメニティ)という言葉が用いられるように、建物の構造だけではなく、機器・備品の設置場所や、景観・色彩・(湿度)・騒音・照明など、計画された快適さが求められている。
(3)ナイチンゲールは、健康回復に必要なこととして、新鮮な空気、陽光、暖かさ、(清潔さ)、静けさ、食事の適切な選択と管理をあげ、これらが適切に身体に作用した時に生命力が増すと述べている。
(4)日常生活動作とは、(清潔)・(食事)・(排泄)など人間が成長・発達していく社会生活を営むために必要不可欠な行動、つまり(基本的な欲求)を満たすための習慣化された行動の総称である。
・入院生活の環境について
睡眠や安静以外のときに必要な病室の明るさは(150~200)ルクス。夜間は(1~2)ルクス。間接照明が良い。
室内気候は、室内の温度、湿度、(気流)の3要素で表される。
至適湿度は(40~...