地域を基盤とした社会福祉援助
なぜ重視されるようになったのか?
○「課題別対応による実践」⇒「地域割による実践へ」
『総合的かつ包括的な実践』への転換・・・点を含めた面への援助
①課題の多様化により、従来の枠組みでは対応できない課題の出現
②ソーシャルワークが対応すべき課題の深刻化
③地域福祉の推進
④社会福祉基礎構造改革
①本人の生活の場で展開する援助 このような実践を展開する上で、
②援助対象の拡大 「地域」をどうとらえればよいか?
③予防的かつ積極的アプローチ
④ネットワークによる連携と協働
4つの視点
Question…
「地域」とは・・・
◎生活空間・生活圏域としての地域
◎市町村・町内会等を単位とする地域
◎地縁関係・機能集団という共同体概念としての地域
◎産業・用途による地域
◎帰属意識をもてる集団としてのコミュニティ
それぞれの「地域」の特性を把握して
地域を理解していくことが大切!!
地域単位で見れば同様の問題に悩む他
の援助者も発見できる!
☟
地域全体を支援する
一人ひとりが抱える問題を地域全体で支援
することで、その人に合ったサービスの提供
が可能になる!
~地域~
コミュニティソーシャルワークの重要性と機能
これまでの地域援助技術は・・・
○コミュニティワーク
○コミュニティ・オーガニゼーション
↓
地域の中の生活問題などが見えにくく
なってしまった!!!そこで・・・
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コミュニティソーシャルワークの登場
①ケースワーク
②グループワーク 統合化
③コミュニティワーク
○果たすべき10の機能 by大橋謙策
①ニーズキャッチ(問題発見)
②個別支援・家族全体への支援機能
③ICF(国際生活機能分類)の視点を踏まえた、CSWの展開 等
④ストレングス・エンパワメントアプローチによる、継続的な実践機能
⑤インフォーマルケアの開発・組織化
⑥ソーシャルサポートネットワークの組織化
⑦当事者の組織化・ピアサポート活動の促進機能
⑧地域問題の再発防止・解決のシステムづくり機能
⑨アドミニストレーション機能
⑩地域福祉計画づくり機能
⇒地域主導で統合的に問題解決を行う!
機能の実体化の仕組みと実践するうえでの地域
○実践するうえでの「地域」
①住民主体と住民の連帯がある
②地域生活をする家族をトータル的に把握し、生活の場である
③当事者が自己実現を目指し、参加・活動することができる
④フォーマル・インフォーマル社会資源の開発の場
⑤ソーシャル・サポート・ネットワークの形成による、サービス提供
⑥地域福祉計画等の実施により、問題を解決できる
【参考文献】
・相談援助の理論と方法Ⅱ第2版 8 中央法規
・相談援助の基盤と専門職 6 中央法規
・地域福祉の今を学ぶ 妻鹿ふみ子
ミネルヴァ書房
○実体化のために・・・
3つの連携
①保健/医療/福祉等の異領域専門職
の連携
②対象属性別専門職の連携
③専門職と非専門職の連携
専門職配置の2つの考え方
①地域を細かく地区割りし、様々な
専門職をチームとして配置する。
②地域住民のニーズに応じて、各専
門職や関係者をつなぐ役の専門職
を案件ごとに配置する。
対象
インフォーマル
フォーマル
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