「気付き」の階層と「気付き」の質が高まる過程について、テキストに示された実践例にふれて述べなさい。
1.生活科における「気付き」
生活科における気付きとして、「自然に関する気付き」、「身近な人や社会に関する気付き」、「自分自身に関する気付き」の三つが重視されている。子ども「気付き」に気付くためには、教師が日頃から子どもと関わり、子ども同士の気付きを共有できるように働きかけるなど、一人ひとりの気付きを活かして学びに繋がる配慮が必要である。
その際、教師が子どもたちの「気付きの質」に気付くことで、生活科の授業の質が大きく変化してくるだろう。
「気付きの質」の判断基準は、「よいわかり方」と生活科の目標に挙げられている「地域のよさ」「自然のすばらしさ」「自分のよさや可能性」に関連して生じた優れた気付きかどうかという点である。
これらを踏まえて、新しく改訂された学習指導要領では、社会の変化や児童の抱える課題の解決に向け、身近な人々、社会、自然と関わる活動を一層充実させることである。
他国と比べて、日本の小学生は自分に自信が持てない児童が増加している。そのため、直接体験を重視した学習活...