確かな学力

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     『「確かな学力」を育てる授業の確立のために必要となる、いくつか(3または4)の事項について具体的に考察せよ。』
     近年の教育現場では、情報化やグローバル化、核家族化や少子高齢化など著しく変化する社会に対応するために、子ども達に「生きる力」を身につけさせることが求められている。
    確かな学力は、「生きる力」の知的側面である。中央教育審議会答申によると、確かな学力とは、「知識や技能はもちろんのこと、これに加えて、学ぶ意欲や、自分で課題を見付け、自ら学び、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力等までを含めたもの」と定義されている。つまり、確かな学力とは、単に知識の量だけでなく、思考力、判断力、表現力や学ぶ意欲までを含めた総合的な力のことをいい、これらを全体的にバランスよく身につけさせることが重要なのである。そのため、授業では、知識や技能の習得だけでなく、その過程を通して、学び取る力や学ぶ意欲などの「学ぶ力」を育成することが求められる。
    それでは、このような「確かな学力」を育む授業とは、どのようなものだろうか。まず、子どもの授業への意欲を引き出すためには、その内容が子どもの興...

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