従来の知識伝達を重視した授業の設計と評価に対して主体的な学習を基本とする授業について設計と評価の特徴を比較し、その比較の視点毎にまとめて授業設計ならびに評価についての留意点を述べよ。
従来の知識伝達を重視した授業の設計と評価に対して主体的な学習を基本とする授業について設計と評価の特徴を比較し、その比較の視点毎にまとめて授業設計ならびに評価についての留意点を述べよ。
近年、変化の激しい社会にあって、多くの知識を持った人間よりも、自分で課題を見つけ、自ら考え判断し、行動して問題を解決していくことのできる能力を身につけた、主体性のある人間の育成が必要とされている。新学習指導要領の中で言われている「生きる力」とは、まさにこうした資質や能力であると考えることができる。
ではなぜ、このように「生きる力」の育成を重視しなければならないのであろうと考えてみると、様々な要因が考えられる。その中の一つとして、それまでの教育方針が「教育課程の現代化」が叫ばれ改訂されたことから知識・技能重視、つまり知識の量のみで学力がはかられていた教育への反省があげられる。このような知識・技能重視の学校教育の中では、学習する子供の立場から考えてみると、如何にして多くの知識を増やすかということだけを目的として、学力が彼らに身に付いていったといっても過言ではないと言えるだろう。結果として、他人よりも多くの...