ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ。
ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ。
「世界の教育者」と言われているヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチーは、1746年スイスのチューリッヒで生まれた。父は外科医であったが、1751年ペスタロッチー5歳の時死去する。その後母と家政婦によって育てられる。母は全身全霊の愛を以て自らの生涯を三人の子供の教育に捧げ、家政婦もまた子供達の教育に献身するとともに、貧しかった家計の節約に奔走したといわれている。このように幼年期に女性によって育てられたことは、後年教育における女性の重要性を説いたことに影響していると考えられる。しばしばペスタロッチーは祖父のもとを訪れ、祖父が貧しい人々の救済の為に働いているのをみて、救済事業にあたることを生涯の使命としようと決意する。大学時代ペスタロッチーは、貧民救済の為には宗教ではなく法学を学ぶことが重要と悟る。そして祖国への愛国心と政治改革に目覚め「愛国者団」という政治結社を作り、政治運動を行う。しかし政治事件に関わり投獄され、出世の道を絶たれる。その結果農業改革による人々の救済を目指し、農民となることを決意する。7年間の農業生活は失敗に帰したが...