刑法 課題2

閲覧数2,535
ダウンロード数7
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    AはBと常日頃より不仲の関係にあったが、某日ささいなことから喧嘩となり、組んずほぐれつの乱闘となった。体力に勝るAは、自己の勝利を確信しBを軽くあしらうつもりでいたが意外にもBが強かったので、すっかり本気になってBを押し倒しその上に馬乗りになって両手でBの顎部を強く圧迫した。そのため特異体質(心臓肥大と高度の脂肪変性)であったBはその場でショック死した。Aの刑事責任はどうか。

    中央大学 通教のレポート。 C評価でした。

    参考文献 大谷實 『新版 刑法講義総論 第2版』(成文堂)

    タグ

    刑法社会判例問題因果関係裁判責任傷害基礎故意

    代表キーワード

    刑法社会

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    AはBと常日頃より不仲の関係にあったが、某日ささいなことから喧嘩となり、組んずほぐれつの乱闘となった。体力に勝るAは、自己の勝利を確信しBを軽くあしらうつもりでいたが意外にもBが強かったので、すっかり本気になってBを押し倒しその上に馬乗りになって両手でBの顎部を強く圧迫した。そのため特異体質(心臓肥大と高度の脂肪変性)であったBはその場でショック死した。Aの刑事責任はどうか。
         
     刑法38条1項は、「罪を犯す意思がない行為は、罰しない。ただし、法律に特別の規定がある場合は、この限りでない。」としている。故意がなければ、原則として犯罪は成立しないのである。Aには殺人の故意がなかったことから、殺人罪は成立しないと思われる。      
    それではAに刑法205条の傷害致死罪が成立するか。Aの行為とBの死との間に因果関係が認められるならば、傷害致死罪が成立することになるが、Bの特異体質が、Bの死に大きく関係しているため、これが問題となる。
    因果関係が認められるためには、まず、その結果が行為者の実行行為に基づいて生じたこと、すなわち、その実行行為がなければその結果は生じなかったという事...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。