国際政治経済学の理論(リアリズム・リベラリズム・マルキシズム・コンストラクティヴィズム)について説明しなさい
国際政治経済学の理論(リアリズム・リベラリズム・マルキシズム・コンストラクティヴィズム)について説明しなさい
1) リアリズム
リアリズムとは直訳すると現実主義で、主な内容は、主権国家は国益を追求し、国家の生存の確保を行う。また、国益を実現するための手段として国力を行使する。この国力の強化そのものが、また国益となる。国力の中で最も重要なものは軍事力であるが、経済力、技術力もまた、強力な軍事力を支えるものとして重視される。
このような考え方に基づき、19世紀から20世紀初頭にかけて多くの国家は富国強兵・殖産興業の政策をとり、重商主義と呼ばれる保護主義的政策をとった。第二次世界大戦後、先進国は高度経済成長を経るが、1970年代の二度の石油ショックにより、先進諸国間での経済摩擦が激化すると、覇権安定論が唱えられた。それによれば、国際関係は覇権国、大国、準周辺国、周辺国から構成され、国際秩序の変容は挑戦国や覇権戦争という概念を用いることにより説明できる。
覇権国は他国と比べ、圧倒的な軍事力・経済力を持ち、。国際際秩序や国際的な諸制度の枠組みやルールを決定するパワーをもつとともに、このような...