佛教大学通信 教育心理学①

閲覧数1,031
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「象徴機能の発生について説明せよ(説明には子どもの行動についての具体的研究例も提示する)。また、教育の関連で大切な点を説明しなさい。」
    ―象徴機能の発生について―
    児童期に至るまでの認知発達の段階のうち、最初に発生する象徴機能は表現能力であるといえる。1歳半から2歳にかけて、今、目の前にないものごとについても思い浮かべ、自分で実際に行動してみなくてもその様子を頭に思い描く。つまり、具体的な知覚経験をもとに自分なりにイメージを構成し、それを利用して時・場所を変えて自分なりのやり方で活動するようになるのである。この表現能力の出現を示す初期の活動として延滞模倣があげられる。具体的にいうと、ある子どもは「ガアン…、ゴオン…」と言いながら長方形の箱を動かし、ときどき箱を止め、自分のからだの動きも止めて「プシュッ」と言った。これは、電車に乗ったときのイメージを元に、後日、家の中でその特徴を再現している。この模倣行為には箱を電車にみたてる活動、箱やからだを動かしたり止めたりして電車に乗っているふりをする活動が含まれている。ここでの箱や子どもの音声・しぐさは、電車という指示対象を意味するもの、それが象...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。