小学校において教育相談をおこなう場合、どのような点に注意しなければならないか。いじめ・不登校のいずれかを取り上げて説明してください。
1981年の文部省によれば、教育相談とは、一人ひとりの児童・生徒の教育上の諸問題について、本人またはその親、教師などに、その望ましいあり方について助言指導することであり、個人のもつ悩みや困難の解決をはかるものである。近年ではカウンセリングが一般的に認知されてきているため、教育相談というと問題や困難をかかえた児童・生徒に対してカウンセリングによって問題解決を図ったり、心のケアを行うことだと考えるものが多いと思われる。もちろん、これも教育相談の重要な一側面であり、このような教育相談は各県の教育委員会や教育研究所付属の教育相談機関、また近年では各学校に配置されるようになったスクールカウンセラーによって行われている。歴史的に見ても教育相談はカウンセリングが中心であった。しかしながら、本来教育相談にはそれ以外にもさまざまな活動が含まれ、大きく『開発的教育相談』『治療的教育相談』『予防的教育相談』の3つに分けることができる。
開発的教育相談の中心は進路指導である...