生徒指導
学校教育における生徒指導の位置づけ
生徒指導は、教育課程に基づかない指導であるため、学習指導要領においては指導内容や目標は示されていない。なぜなら、生徒指導は、教師が学校で行うあらゆる教育活動に機能するものだからである。実践においては、教育課程に基づく指導と密接不可分の関係にある。
生徒指導の目標は、生徒一人ひとりの個性に応じた自己指導力の育成である。自己指導力とは、自らの生活で発生する問題や課題を主体的に発見し、自らの力で適切な解決法や進路を選択し、責任をもってそれらを処理する能力であり、生きる力そのもの。
自己実現を果たすためには、自己指導力は不可欠で、特に成長発達上にある児童生徒には旺盛な自己指導力が求められている。こうした力の育成を全教師が、学校のあらゆる機会を活用して行う教育活動が生徒指導なのである。そして、年齢発達段階や学校の地域特性に応じた指導が必要となる。
生徒指導の機能は3つ。
児童生徒一人ひとりに自己存在感を与えること
児童生徒との共感的関係をつくること
児童生徒一人ひとりに自己決定の場を提供すること
現代社会における子ども達の問...