はじめに、事故とはどのようなものか、それについては多くの研究者が様々な定義を発表しているがそのなかで、「予期せざる外的要因」や「故意ではない出来事」「偶然の出来事」といった言葉が用いられている。
しかし子どもの事故は、周囲の大人が子どもの発達と特性を理解し注意を行い、的確に対応することにより十分に防止可能と考えられている。事故の要因特定、分析、戦略といった十分なリスクマネジメントを行うことで、安全管理に努めなければならない。そこでここでは、その中でも園庭や固定遊具での事故をとりあげ、その原因、対応策についてまとめていきたい。
まず園庭で発生した事故の原因行動として多いのは転倒、衝突、転落、あたる・ぶつけるといったものが挙げられる。主な発生原因としては被災児本人または他児、施設設備、遊具があげられ、原因物質としては他児、滑り台、ブランコ、鉄棒、三輪車と縄跳びの紐などである。
次に、乳幼児の事故は発育と発達に関連して事故内容に大きな相違がみられるので、園庭での事故を年齢別に例を挙げ防止策を考えていきたい。
0・1歳児で起こりうる事故としてまず、バギーに乗せる際、しっかり座らせずに転...