『小学校体育科の学力および評価の観点について考察せよ。また、「指導と評価の一体化」について考察せよ。』
「心と体を一体としてとらえ、適切な運動の経験と健康・安全についての理解を通して、運動に親しむ資質や能力を育てるとともに、健康の保持増進と体力の向上を図り、楽しく明るい生活を営む態度を育てる。」
これが、小学校体育科の目標である。そして、小学校体育科の学力は、学習指導要領において、次のように表記されている。
小学校低・中学年では「運動を楽しくできるようにする」
高学年では「運動の楽しさを体得する」
こうした表現にそろえているのは、おそらく、“生涯体育”を目指し、小学校から運動に親しむ子どもを育てていこうと言う狙いからであろう。つまり、技能を教え込み習熟させることが柱になっている体育ではなく、体を動かすということ、運動することそのものの楽しさやよろこびを体験させていこうというものなのである。
新しい学力観で重視している「関心・意欲・態度」をこれに結び付けて考えると、「児童が自ら進んで運動に親しむ習慣を身に付け、自発的に運動する力であり、生涯にわたるスポーツ生活の基礎を習得し、自らの生活を...