透析患者、シャント、ブラッドアクセス

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    ●ブラッドアクセス
    血液透析を行うためには大量の血液を透析回路に取り出し、体内に返す必要がある。このような血液透析用の出入り口として用いられるものを総称してブラッドアクセスという。
    分類
    A.自己血管内シャント
    自己動脈と静脈を吻合することで作製する。現在日本で最も多く使用されているブラッドアクセスである。最も長期開存が得られ、合併症が少ないという長所がある。一方、造設に 用いる動脈・静脈の性状により穿刺の容易さ、開存期間に個人差があり、穿刺痛を伴うという短所がある。
    B.人工血管内シャント
    自己血管が荒廃してしまい自己血管内シャントが造設できない場合、人工血管を用いた内シャントの適応となる。移植する部位として、前腕部、上腕部、大腿部があげられる。表在静脈の乏しい患者さんにも造設可能であり荒廃する前であれば必ず穿刺できるだけの内腔が確保されているという長所がある。一方、自己血管内シャントに比べ開存率が悪く、造設手技に習熟が必要、感染などの合併症が多いといった短所がある。
    C.動脈表在化
    自己血管が荒廃してしまい、自己血管内シャントが造設できない場合、または心機能が悪く内シャントが造設で...

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