平成5年には障害者基本法が成立し、障害者施策は、自立と社会参加、そして地域での普通の暮らしを実現することが、その中心的な課題となるに至った。これから地域社会を考えたとき、障害を持つ人もない人もお互い尊重しあいながら、ともに働き、ともに生きる社会すなわち「自立と共生の地域社会」を構築することが極めて重要である。
本稿は障害のある人とない人の共生に注目、障害をもつ人の働くについての考えをまとめた。健全者と共存し、障害をもつ人も人間らしく働くことを明確する。
障害を持つ人との共生を考える
――共働の社会を目指す――
1.はじめに
2.ノーマライゼーション~共存の時代へと
a)障害は個性という視点に立つ
b)バリアフリーの視点に立つ
3.障害のある人が働きへ
a)できないことの枠組から脱却を
b)働くということ
4.障害のある人との共働社会を作るには
a)ネットワークを活用されば「できること」が増えていく
b)「働くこと」の原点をもう一度み直す
5.終わりに
1 初めに
平成5年には障害者基本法が成立し、障害者施策は、自立と社会参加、そして地域での普通の暮らしを実現することが、その中心的な課題となるに至った。これから地域社会を考えたとき、障害を持つ人もない人もお互い尊重しあいながら、ともに働き、ともに生きる社会すなわち「自立と共生の地域社会」を構築することが極めて重要である。
本稿は障害のある人とない人の共生に注目、障害をもつ人の働くについての考えをまとめた。健全者と共存し、障害をもつ人も人間らしく働くことを明確する。本稿はいちいち文献を明示して引用したり註を付けたりはしない。
2 ノーマライゼーション~共存の時代へと
ノーマライゼーション(...