読書ノート14

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    ★化粧する脳 2009年07月02日 茂木 健一郎 「自我」というものが社会的に成り立つもの。男性たちはこれらのことを概念としては理解するが、その重大な含意に必ずしも正面から向き合ってこなかった。女性たちは思春期を境に自分自身の外見を「化粧」を通していわば「演出」していくという経験を積み重ねる●人の顔は、きわめて読み取りにくい他者の心を辛うじて読み取らせるインターフェイスとして機能していると同時に、完全には読み取らせないという心のアジール(聖域)でもある。心が相手にまったく伝わらなければコミュニケーションが成立しなくなってしまうが、簡単に読み取られてしまっては、生存戦略上優位には立てない。不確実性●人間にとっての普遍的な事柄は、それぞれの人生の個別性において顕れる。脳と心の問題にしても、普遍を志向する心は「いま、ここ」に限定された個別の脳から生み出されている。「いま、ここ」に限定された顔の表情から、個別を超えた普遍の生をみることもできるのではないだろうか●ミラーニューロン:自分の行為と他者の行為を鏡に映したようにコードする。人間の本質である「社会的知性」を支える脳の機能と推測される。社...

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