有名国立大生の学部レポート。
3月末、アメリカからあるニュースが届いた。ブッシュ大統領が、アメリカを含む先進国の二酸化炭素などの排出削減量を定めた「京都議定書」の不支持を表明したというのである。この京都議定書は前任のクリントン時代に締結されたものだが、ブッシュ政権に移行しとたんに突然反故にされた。この京都決議は、長期にわたり各国が温暖化防止を目的に会合を重ねてきた結果産出された国際的ガイドラインとしての重要性を十分に持つのにも関わらず、である。
ブッシュ大統領が京都議定書不支持の理由として掲げた点は3つあるという。第一は「途上国が削減義務を持たないことによる不平等性」、そして第二は「地球温暖化における科学知識の不完全さ」、...