『グローバル化時代のジャーナリズム』
1.はじめに
本レポートを書き始める際に、まずテーマと向き合ってみた。しかし、ジャーナリズムに触れたことが無かった私は、『グローバル化時代のジャーナリズム』を考えれば考えるほど、その意味するところはもちろん、聞きなれた「グローバル化」「ジャーナリズム」という言葉さえよく理解していないのではないか、という疑問を持つようになった。そして、調べを深めていくうちに、いかに日ごろ「言葉」の意味を考えずにその「言葉」使っているかに気づいた。そこで本レポートでは、始めにこの二つのタームの内容を私なりに述べてから、本題に入っていきたい。
1−1グローバル化とは何か
グローバル化は英語ではGlobalizationであり、地球規模化と訳される。他にグローバリゼーション、グローバライゼーションとも言われる。具体的な定義としては、「ものごとの規模が国家の枠組みを越え、地球全体に拡大すること」(国立国語研究所外来語委員会 2003)、「人・財・サービス・情報などが時間的・空間的制約を超えて比較的自由に交流するようになる過程、ならびにその政治的・経済的・社会的・文化的帰結を便宜的に表す言葉」(中沢 1992)つまり、それまで国家の中や地域コミュニティの中など、比較的狭い範囲で行われていた社会活動が、輸送手段や情報伝達手段の技術の革新などによってその範囲が拡大し、地球規模になったことをさす。それらの社会活動には、国際機関の活動・多国籍企業の台頭・国際投資・旅行・移民・ハリウッド映画の流布などがあげられる。
似た言葉として、国際化-Internationalizationと混同されやすいが、国際化が「国」という枠組みを基本に2・3国以上の国家のかかわりをもさすのに対し、グローバル化は環境問題や平和問題など地球全体、単に国という単位に限定されない共同体としての地球をさすというところに両者の違いがある。
『グローバル化時代のジャーナリズム』
はじめに
本レポートを書き始める際に、まずテーマと向き合ってみた。しかし、ジャーナリズムに触れたことが無かった私は、『グローバル化時代のジャーナリズム』を考えれば考えるほど、その意味するところはもちろん、聞きなれた「グローバル化」「ジャーナリズム」という言葉さえよく理解していないのではないか、という疑問を持つようになった。そして、調べを深めていくうちに、いかに日ごろ「言葉」の意味を考えずにその「言葉」使っているかに気づいた。そこで本レポートでは、始めにこの二つのタームの内容を私なりに述べてから、本題に入っていきたい。
1-1グローバル化とは何か
グローバル化は英語ではGlobalizationであり、地球規模化と訳される。他にグローバリゼーション、グローバライゼーションとも言われる。具体的な定義としては、「ものごとの規模が国家の枠組みを越え、地球全体に拡大すること」(国立国語研究所外来語委員会 2003)、「人・財・サービス・情報などが時間的・空間的制約を超えて比較的自由に交流するようになる過程、ならびにその政治的・経済的・社会的・文化的帰結を便...