脊柱側彎症
分類
先天性側彎症:脊椎、肋骨の奇形によるもの
後天性側彎症:①特発性が最も多い
②神経筋疾患に伴うFriedreich病、脊髄性進行性筋萎縮症、ポリオ、筋ジストロフィー症などにみられる
③先天性異常に合併する、Marfan症候群、神経線維腫症、Ehlers Danlos症候群、Morquio症候群などにみられる
評価
X-P所見:Cobb法、Ferguson法、肋骨位置の左右非対称
立位、座位姿勢のアライメント
肋骨隆起、腰部隆起、脊柱扁平部
MMT
立位重心動揺検査
肩峰・肩甲骨下角の高さの左右差
装具を使用しない運動療法
背臥位での胸式・腹式呼吸運動
背臥位、膝立ち位、立位での骨盤後方傾斜運動
膝立て背臥位からの起き上がり
開脚座位および長座位での上体前屈運動
服臥位での背筋強化運動:額を床につけ、上肢を挙上させる
四這いでの脊柱屈曲伸展運動
開脚立位での上体前屈
Klappの匍匐運動:床上で湾曲の凸側を内側にして円弧を描くように四這い移動。
一側の上肢(凹側)と反対側の下肢(凸側)を同時に素早く大きく前に出し、ゆっくりと四這いに戻す。
四這い上下肢交互挙上運動
(参考・引用文献)
東博彦・他:整形外科サブノート,144-146,南江堂,2003.
奈良勲・他:運動療法学 各論,90-98,医学書院,2002.