日本と韓国と北朝鮮の一部で伝えられ、世界に類を見ない独特の形をしている曲玉。その由来には、月をかたどったもの、釣り針をかたどったもの、動物の牙をかたどったもの、胎児をかたどったもの、魚をかたどったもの、腎臓をかたどったものといった信仰による様々な説がある。単なる装飾具でなく、権力の象徴、護符、呪術的な意味を持った祭器として使われていたようだ。主な色は、緑を基準に「ヒスイ」、「青メノウ」、白や赤は「メノウ」、水晶などがある。
また、曲玉は皇位継承の象徴とされる三種の神器の一つである。
現代の女性にも好まれている装飾品の玉。遣隋使や遣唐使といった文化的交流もない時代に、なぜ中国と日本の両国の古代人は、玉を愛していたのか気になった。
まず、日本と韓国と北朝鮮の一部で伝えられ、世界に類を見ない独特の形をしている曲玉。その由来には、月をかたどったもの、釣り針をかたどったもの、動物の牙をかたどったもの、胎児をかたどったもの、魚をかたどったもの、腎臓をかたどったものといった信仰による様々な説がある。単なる装飾具でなく、権力の象徴、護符、呪術的な意味を持った祭器として使われていたようだ。主な色は、緑を基準に「ヒスイ」、「青メノウ」、白や赤は「メノウ」、水晶などがある。
また、曲玉は皇位継承の象徴とされる三種の神器の一つである。「ヤアタの鏡」、「クサナギの剣」そして「ヤサカの曲玉」。「古事記」に、天孫降臨の際、アマテラスがヒコホノニニギに授けたと記録されている。同じ書の前段には、アマテラスとヒコホノニニギの対面の話に、アマテラスは左の髪に玉を巻き、御かずらに玉、左右の手に玉をつけていたと書かれている。そして、天の岩戸の場面でも、タマノヤノミコトはヤサカノマガダマを作り、アメノ...