人権論レポート課題 2007.--
インターセックスチルドレンのセクシュアルライツ
はじめに
現代社会では、ありとあらゆる分野で「グローバル」「ボーダーレス」が叫ばれ、「境界線」を取り除いて共生してゆこうとする動きが高まっている。このような動きの中で、日本人が海外進出を果たしたり、外国人が日本で活躍したりと、地球全体が人種のるつぼのような状態になってきている。
しかしながら、我々は最も身近で最も根源的な「境界線」の問題をおざなりにしてきた。それは「性」の問題である。あまりに身近すぎることなので、大多数の人々は自分が男なのか女なのかを迷うことなく認識し、そこに何の疑いも抱くことなく過ごしているであろう。だが、何の疑いも抱かずに「性」を2つに分けることでつくられた「性別」という境界線によって、苦しみや生きづらさを抱えている人々もいる。身体の性・性自認・性的指向などにおいて、全体から見れば少数者に分類される人々を総称して、セクシュアルマイノリティ(性的少数者)という。セクシュアルマイノリティの人々の多くは、周囲から異端視されたり、差別を受けたりしている。まだまだ正...