【早稲田大学】古代から中世にかけるヨーロッパ世界の歴史

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    資料紹介

    ?楕円の統一体
     分裂と割拠の中世をまとまりとして言い表すと「楕円の統一体」ということができる。これは教皇権と皇帝権の2つの中心をもったまとまりを指す言葉である。カリスマ性を持った王が宗教的権威と結びつくことで政治的権威を高め、大きな権力となった。その象徴がカール大帝である。
     このように中世にまとまりを生んだ2つの中心は16Cに相対化される。ローマ教皇の絶対的な権威は、宗教改革で新たな教義であるプロテスタントが生まれたことで、相対化された。またルターが抹殺されずに批判を主張し続けることができたのは、ザクセンに保護されていたからである。彼は12Cの「領主権力の分化と変容」によって台頭する領主が行き着く先の象徴である。彼は教会・修道院から財産を没収し、新たに自分の領内に教会をつくり、自らに宗教的な権威を与えた。こうしてザクセンという地域は大きな力を持ち、地域として一体性をもっていく。

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    外国史Ⅰ
    古代から中世にかけるヨーロッパ世界の歴史的キーワード①楕円の統一体、②贈与行為について論じなさい。なお授業の内容を反映し、そのキーワードの歴史的意義について、歴史の連続性を意識した記述を行うこと。ただの単語説明ではなく論理的な記述をしすることが望まれる。
    楕円の統一体
    分裂と割拠の中世をまとまりとして言い表すと「楕円の統一体」ということができる。これは教皇権と皇帝権の2つの中心をもったまとまりを指す言葉である。カリスマ性を持った王が宗教的権威と結びつくことで政治的権威を高め、大きな権力となった。その象徴がカール大帝である。
    このように中世にまとまりを生んだ2つの中心は16Cに相対化さ...

    コメント1件

    goldsun 購入
    参考になりました。
    2006/10/31 3:32 (18年前)

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