2009年度の出題を問題冊子から抽出し、それに対して解答を作成しました。なお解答は文章で記述するものですが、試験対策として暗記の利便性を考え、場合によっては要点をまとめたレジュメ形式にしてあります。「和歌形態~」の問題にて合格済みです。
「万葉集」「古今和歌集」「新古今和歌集」それぞれについて、およその成立年代を述べ、内容上の特色を相互の相違点が分かるように説明せよ。それぞれの作品について具体的に三点以上の特色を挙げて論述すること。
万葉集
成立時期
奈良時代以前からの歌集がまとめられ、760年前後に現存の形態に(その後も改変あり) 大伴家持編
分類 130余年の間の4500首を収め、整理は甘いものの、三大部立(相聞、挽歌、雑歌)と東歌、防人の歌に分類されている。
歌風・内容 率直で素朴な「ますらをぶり」
二、四句切れの五七調
枕詞、序詞、対句、反復
万葉仮名
主要歌人 初期 額田王・天智天皇
確立期 持統天皇 柿本人麻呂
最盛期 山部赤人 山上憶良 大伴旅人
衰退期 大伴家持
古今和歌集
成立時期
905年ごろに最初の勅撰和歌集として成立した。紀友則、紀貫之、壬生忠岑、凡...