社会科公民科教育法Ⅰ

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    中学校学習指導要領に示された社会科公民的分野の目標は以下の4項目である。

    第一は「個人の尊厳と人権の尊重の意義、特に自由・権利と責任・義務の関係を広い視野から正しく認識させ、民主主義に関する理解を深めるとともに、国民主権を担う公民として必要な基礎的教養を培う」である。私たちが実社会で営む上での基本的な資質を、公民という教科により培うという内容がまとめられている。

    第二は「民主主義の意義、国民生活の向上と経済活動とのかかわり及び現代の社会生活などについて、個人と社会とのかかわりを中心に理解を深めるとともに、社会の諸問題に着目させ、自ら考えようとする態度を育てる」である。この目標は公民的分野の具体的な学習対象とねらいをまとめているものである。

    第三は「国際的な相互依存関係の深まりの中で、世界平和の実現と人類の福祉の増大のために、各国が相互に主権を尊重し、各国民が協力し合うことが重要であることを認識させるとともに、自国を愛し、その平和と繁栄を図ることが大切であることを自覚させる」とある。以上の内容は、私たちが国際人として信頼と尊厳を得るような日本人を育てることを目標としている。

    第四...

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