副作用の強い治療を受け入れるためには
化学療法とは抗がん剤でがん細胞の撲滅を目指す薬物療法であり、全身的な治療である。がん細胞に効果的に作用する薬は正常な細胞にも影響を与えるために、副作用が避けられない。副作用はからだのなかで細胞分裂の激しい血液細胞、消化管上皮細胞、毛根などに強く生じ、当日から数ヶ月後まで影響が及ぶ。以下の表に示す。
化学療法に伴う副作用の発現の時期
経過 副作用 当日 アレルギー反応、アナフィラキシー症状、血圧低下、頻脈、不整脈、めまい、発熱、血管痛、耳下腺炎、吐き気、嘔吐 2~3日 全身倦怠感、食欲不振、吐き気・嘔吐 7~14日 口内炎、下痢、食欲不振、吐き...