哲学概論の科目最終試験問題です。参考にどうぞ。
哲学と宗教の関係について、主にピュタゴラスの思想を例にとりあげながら述べよ。
ピュタゴラスの思想によると三つは中心的な概念を数えることができる。一つは観照(テオリア)である。彼は次のような比喩を用いて観照の重要性を説いている。人生とはお祭りのようなものである。つまり、通常の人々は名誉や富を得ようとして生きているけれど、観照を専らにする人はこれらを度外視して、ただ観るのである。「真実」を求めるという積極的な事態を指している。そして秩序ある宇宙(コスモス)である。他にもう一つの概念は浄化(カタルシス)である。丁度、身体が医薬によって浄化せられるように、魂は音楽すなわち調和せる音階によって肉体的束縛...