中小企業論1

閲覧数1,609
ダウンロード数10
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員660円 | 非会員792円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1. はじめに
     日本企業の中心的担い手が中小企業であると、よくいわれる。それは日本経済の中心的企業活動は中小企業が担っており、しかも中小企業を構成する圧倒的多数が中小企業の法人である、という事実にあるといえる。このように、経済全体の中で大きな地位を占めている中小企業について、大企業と対比してどのような経営の特質をもっているか、また、中小企業が多数存在する理由について述べる。
    2. 中小企業の特質
     ① 個人企業、法人企業とを問わず、一般的に個人的色彩が極めて強い。したがって、経営者の個人的能力によって経営状態が大きく左右される。
     ② 一般に資本蓄積力が弱く資本不足の中小企業が多い。しかも、負債の中では金融機関からの借入の割合が低く、企業間信用への依存度が高い。
     ③ 中小企業は資本が小さいので大規模な設備をすることが難しく、技術の進歩に適応して設備を更新していくことも困難である。このような不利を生産の機動性と労賃の低廉さをもって補っている場合が多い。
     ④ 個人企業の場合は利潤と賃金が分化していない場合が多く、自営業主の所得は家族の協力によるところが多く、法人企業についても売上高利...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。