理想とする特定給食のあり方

閲覧数2,058
ダウンロード数6
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

     学校給食は、明治22年に山形県のお寺の境内に住職が開校した小学校で、貧困児童に昼食を与えたのが始まりだといわれている。現在の様な学校給食が全国的に始まったのは、終戦後まもなくで、アメリカからの救援物資の力もありそれまでの捕食給食に対しパンとおかずと牛乳がそろった完全給食だった。食べ物が十分になかった時代に子供たちに栄養を補給するために始まった学校給食だが、それから半世紀が経って飽食の時代となった今、学校給食にはまったく新しい役割が求められている。
     経済の発展と共に日本人の生活は簡便性を重視するようになり、欧米化へのあこがれから嗜好も洋風に偏った。そのしわ寄せが今になり肥満や糖尿病等の生活習慣病として現れてきている。アジアを起源とする人種は、伝統的な食生活を変えると糖尿病になりやすいという話がある。このことは現代の遺伝子研究において体脂肪を分解する遺伝子β3アドレナリン受容体に変異がある、つまり欧米人に比べ脂肪を燃焼する能力が低いことが実証されいる。
     このような背景もふまえて学校給食ができることはなんだろうか。ぴんぴんしている子供に将来の糖尿病の危険を説くのは難しいことだろう。だから、日々の食事で自然なかたちで安全な食生活へ導ければ良いと思う。そのためには、物心がつく前から、将来の健康を考慮した食生活を習慣として刷り込むことが大切でありそれを可能とするのが学校給食である。
     人は、初めての味や食物に対する強い警戒心を持っている。子供はそれの塊であろう。しかし、子供の身近である大人がおいしそうに食べている姿を見たり、自身が食事をする度に味わいや満足度、食後の体調の変化等が味や風味と共に脳に記憶し、食経験が多くなるにつれ食べ物を選択するようになる。甘いものや油っこい物は生物の本能的に好きだから、子供の好みに任せると偏食の一途をたどる事になる。

    タグ

    レポート学校給食給食食育

    代表キーワード

    食育学校給食

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    理想とする特定給食のあり方
    ~学校給食~
    学校給食は、明治22年に山形県のお寺の境内に住職が開校した小学校で、貧困児童に昼食を与えたのが始まりだといわれている。現在の様な学校給食が全国的に始まったのは、終戦後まもなくで、アメリカからの救援物資の力もありそれまでの捕食給食に対しパンとおかずと牛乳がそろった完全給食だった。食べ物が十分になかった時代に子供たちに栄養を補給するために始まった学校給食だが、それから半世紀が経って飽食の時代となった今、学校給食にはまったく新しい役割が求められている。
    経済の発展と共に日本人の生活は簡便性を重視するようになり、欧米化へのあこがれから嗜好も洋風に偏った。そのしわ寄せが今になり肥満や糖尿病等の生活習慣病として現れてきている。アジアを起源とする人種は、伝統的な食生活を変えると糖尿病になりやすいという話がある。このことは現代の遺伝子研究において体脂肪を分解する遺伝子β3アドレナリン受容体に変異がある、つまり欧米人に比べ脂肪を燃焼する能力が低いことが実証されいる。
    このような背景もふまえて学校給食ができることはなんだろうか。ぴんぴんしている子供に将来の糖尿病の...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。