就職試験における保育者像について
教育課程審議会は現代の様々な変化に対応する「生きる力」の教育を目指して、幼稚園から高等学校までの教育課程の改定を行った。これを受けて「幼稚園教育要領」は平成12年度より、それを受けて「保育所指針」の改訂も行われることになっている。 本研究は幼稚園や保育所における保育サービスの多様化の現状を明らかにすることと、保育現場が求める教育者像を明らかにすることを目的として、東京、愛知、岐阜、徳島の4区で質問紙調査を行った結果についての報告である。
少子化によって、幼稚園の保育時間の延長や、保育所の教育内容の充実、夜間保育など、ともに多様な保育サービスを展開してきている。そして、そこで求められる保育所像については、人格的な側面のみならず、専門的な知識も必要とする傾向がみられることが明らかになった。そして、このような状況における保育者養成のあり方についても検討を加えた。
<求められる保育者像>
保育サービスが多様化していくことによって、そこに求められる保育者像も変化していくであろう。幼稚園や保育所の現場では、どのような保育者を求めているのであろうか。次にその...