東洋医学と西洋医学の違いは、疾患や体のとらえ方です。
西洋医学では患者の症状や訴えを聞き、様々な検査方法を用いて、考えられる病名を診断し、その病気あるいは病原菌などに対して治療方針をたてます。検査値の正常化が治療の重要なポイントとなります。薬や手術が病原菌と戦う主戦力となり、局部の病気は主にその部分だけの病変と認識され、薬や手術でその部分の治療のみに力を注ぎます。
一方、東洋医学では、病気は体のある部分だけの病変ではなく、五臓六腑の全ての機能につながった生命体の病変としてとらえます。東洋医学の考え方としては、人間はもともと自然治癒力が備わっており、常に襲ってくる細菌やウイルスなどの病原菌と...