研究教育から見た世界と日本A

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    資料紹介

     中学校の国別認知的な学力順位を見ると、日本はやや下降しているが、高順位をキープしていて「学力低下」が叫ばれているが、これは一概には言えない結果となっている。この後また順位が上がればいいと思う。1964年、1981年のデータはないのか、上位にランクしなかったのかはこの表からはわからないが、シンガポールの数学の認知的な学力が高いことがわかる。上位はほぼ固定状況にあり、いわゆる先進国は上位に入っていることがわかる。
     また、算数・数学の得点の学力格差の国際比較の表からもシンガポールの優秀さがわかる。小学校4年生と中学校2年生でシンガポール、韓国、日本、香港の上位4カ国は不動である。しかし標準偏差は100を超えていて各国の成績優秀者と成績不振者の得点のばらつきは大きいことがわかる。
     日本の学力が高いからといって、全体的に上がらなければ一概に喜ぶことは出来ないと思う。今後の課題として、成績優秀者は維持と向上を、成績不振者は向上するよう家庭、学校、地域社会が一段となって取り組まなければならない。そのためには成績優秀者が成績不振者に個人で教える時間を設け、更なる理解を図ったり、教師が個々の実力にあった課題を設定してきめ細かな指導をするなどが望まれる。

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    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     以下の表を考察する。
     中学校の国別認知的な学力順位を見ると、日本はやや下降しているが、高順位をキープしていて「学力低下」が叫ばれているが、これは一概には言えない結果となっている。この後また順位が上がればいいと思う。1964年、1981年のデータはないのか、上位にランクしなかったのかはこの表からはわからないが、シンガポールの数学の認知的な学力が高いことがわかる。上位はほぼ固定状況にあり、いわゆる先進国は上位に入っていることがわかる。
     また、算数・数学の得点の学力格差の国際比較の表からもシンガポールの優秀さがわかる。小学校4年生と中学校2年生でシンガポール、韓国、日本、香港の上位4カ国は不動...

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