中国における「反日デモ」「反日感情」の実態とは
序論:
「反日デモ」や「反日感情」というフレーズを何度も聞いた事があるかと思います。日本代表サッカーチームが北京で試合をしようものなら、日本のメディアで報じられる第一報は、サッカーの中身ではなく、試合会場を取り巻くファン?による反日コールの様子といった感じが一般的でしょうか。政治に目を移すと、靖国参拝問題や尖閣諸島に関する発言等で、たちまち上海・広州・北京では反日コールに支えられた暴徒による日系企業・商店への攻撃!が始まります。
私は仕事で中国を訪れることが度々あります。年に数回、もう 10年近くの間行き来を繰り返してきました。広州市内に在る、私の職場においても、常に数十名の中国の若者達と接してきていますが、日本人として、特別に気を使うことは特にはありませでした。もちろん、相手を軽視する様な態度は御法度であることは常識の範疇であります。
私が今回のテーマとした、この「反日」に関する‘うわさ’や‘情報’を耳にする場所は、いつも決まって日本に居る時であり、現地中国滞在中には「反日」という言葉さえ忘れてしまうくらい、我々日本人に...