チンパンジーに心はあるか。
比較行動学的レポート
A判定。
比較行動学レポート
私は、「チンパンジーに心はあるか」という問いについて、初回の授業から興味を持ち、考え続けていた。私自身犬を飼っており、もちろん心があると信じてやまないのがその理由である。しかし、さまざまな意見やその理由に耳を傾けると、それぞれの意見も一理あるところがあり、悩まされる原因となった。
例えばチンパンジーは類人猿であり、ヒトにとても近い存在であることもあり納得はいくが、では犬は?猫は?ウサギは?・・・と考えていくと、果たしてどこにボーダーラインを引くことになるのか。ある意見は反応を手がかりに、また命を手がかりに考えていた。そして究極は、『○には心がある』と思っている私』いう言葉である。考えれば考えるほど、命を持たないロボット(ドラえもん)までも心を持つような気になり、また、おかしな動きをする時計までもが心をもっているのではないかと錯覚を起こさせた。子どもの頃に起こるアニミズムのような感覚を覚えた。それは、『「○には心がある」と思っている私』という考えにぴったりと当てはまり、それと同時に『意図検出器』の働きに当て...