境界例の方への個人精神療法をまとめました。
A判定。
臨床心理学特講Ⅱ
境界性パーソナリティ障害の個人精神療法を読んでのレポート
この資料は、「境界性パーソナリティ障害の新しい治療システムの開発に関する研究」(厚生労働省の精神・神経疾患委託研究、主任研究者:牛島定信)の一環として、2002年から2007年にわたる6年間の調査、研究を行い、その結果を踏まえて「境界性パーソナリティ障害の個人精神療法ガイドライン」を作成されていた。
内容のうちの、個人精神療法におけるポイントについて、詳しくまとめる。
まず、BPD患者は、主訴が曖昧で漠然としているため、治療者との関係を治療目標達成の手段とみなすのが困難で、関係自体を目的とする傾向がある。つまり、面接をすること自体が目的となり、本来の目的、つまり患者に何らかの変化がおき、改善されるという目的を見失ってしまうことがしばしばある。そうならないためには、患者との間で、何のために面接をするのか、常に明確化することが大切である。最終目標は、面接なしで、患者が自分の力で乗り越えられるようにすることである。
次に、BPD患者に対しては、面接の頻度、時間などの...