刑法問題・答案 談合罪
問 A市の庁舎建築の請負工事の指名入札に際して、入札参加者甲、乙及び丙は、
甲が談合金1億円を乙及び丙に分配することを約して、甲が15億円、乙及び丙が
それを上回る金額でそれぞれ入札に参加したが、他の入札参加者Bが12億円で入札して
落札した。甲、乙及び丙の刑事責任について述べなさい。
答案
1 結論
乙及び丙には、談合罪(刑法96条の3第2項)が成立する。
2 談合罪
(1) 意義
公の競売又は入札に対し、公正な価格を害し又は不正な利益を得る目的で、
談合する罪である。
談合
競売人又は入札者が、特定の者を契約者とするために、他の物は一定額以上の
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