●ニートの定義と現状●
ニート(NEET)という言葉が立法・行政・マスメディアを中心に話題となっている。NEETとは英国で生まれた言葉でNot in Employment, Education or Trainingの略であり、「職に就いていず、学校機関に所属もしていず、そして就労に向けた具体的な動きをしていない」若者を指す。対象年齢は15〜34歳。現在、日本にはニートに分類される若者の数は68万人と言われているが、ニートの定義は現段階で曖昧な部分がある。読売新聞の記事によると、『厚生労働省では2003年のニートは約52万人としていた。15〜34歳の非労働力人口のうち、学卒、未婚で家事・通学をしていない人をニートとしたのだが、内閣府では「家事手伝い」を含めて約85万人(2002年)と推計した。しかし、5月末、今度は厚生労働省が「政府の統一見解」として、 「(1)学籍はあるが、実際は学校に行っていない人(2)既婚者で家事をしていない人」を加え、2003年のニートを約64万人と修正した。』とある。ちなみに、フリーターの数は、03年平均で217万人。前年比8万人増とされており、ニートと併せて増加傾向にある。
さらに、ニートの分類についてもさまざまな意見があるが、最も有名だと思われるのは労働政策研究・研修機構副統括研究員の小杉礼子さんの四つの分類で、
?ヤンキー型
反社会的で享楽的。「今が楽しければいい」というタイプ
?ひきこもり型
社会との関係を築けず、こもってしまうタイプ
?立ちすくみ型
就職を前に考え込んでしまい、行き詰ってしまうタイプ
?つまずき型
いったんは就職したものの早々に辞め、自信を喪失したタイプ
というものだ。
ニートの原因に関しても、専門家やマスコミ、一般人によってさまざまに議論されているが、おおむね、
・若年者の正規雇用の道が非常に険しいという雇用の問題
・こうすれば幸せになれるといったモデルの喪失
ニートについての実態調査
●ニートの定義と現状●
ニート(NEET)という言葉が立法・行政・マスメディアを中心に話題となっている。NEETとは英国で生まれた言葉でNot in Employment, Education or Trainingの略であり、「職に就いていず、学校機関に所属もしていず、そして就労に向けた具体的な動きをしていない」若者を指す。対象年齢は15~34歳。現在、日本にはニートに分類される若者の数は68万人と言われているが、ニートの定義は現段階で曖昧な部分がある。読売新聞の記事によると、『厚生労働省では2003年のニートは約52万人としていた。15~34歳の非労働力人口のうち、学卒、未婚で家事・通学をしていない人をニートとしたのだが、内閣府では「家事手伝い」を含めて約85万人(2002年)と推計した。しかし、5月末、今度は厚生労働省が「政府の統一見解」として、 「(1)学籍はあるが、実際は学校に行っていない人(2)既婚者で家事をしていない人」を加え、2003年のニートを約64万人と修正した。』とある。ちなみに、フリーターの数は、03年平均で217万人。前年比8万人増と...