第一章では、今世界人口のどれだけの人が安全な水を手にできているかを述べている。日本では約100%が安全な飲料水を利用できているが、途上国では安全な水を利用できない人口が16%にも及ぶ。第二章では、自給率の低い日本は輸入作物と共に大量の水を輸入しているという事実が浮き彫りになった。輸入作物を育てる際大量の水を使用するからだ。この水を仮想水という。この概念を使うと、日本人は1日に残飯分の仮想水500ℓを無駄にしている。第三章では、地球温暖化によって更なる水不足に陥ると書かれている。温暖化が進むと農業の減収、食糧不足、更には水系統の伝染病発生の恐れもあるという。第四章では、水が人間にとって如何に大事...