心理学実験レポート SD法

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    実験心理学

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    序文

     私たちは、一体どんな人のことを好ましい、魅力的だと感じるのであろうか。私たちが他者の印象を形成するとき、一般の事象の認知とは異なったプロセスを持つ(瀬谷、1981)。ウォルスターら(1966)のコンピュータ・ダンス実験では、初対面の学生を集めてダンスパーティーを催し、ランダムに組まれた異性のペアの相手の印象の調査を行った。その結果、異性の趣味や性格に関係なく、印象に強く影響したのは相手の容姿のみであった(山本、2006)。この実験から、人が他者の印象形成においての最も最初の段階は相手の外見であるということがわかる。これを第一印象といい、初頭効果の影響でその後の相手の印象に大きく影響を及ぼすことになる(高橋、2005)。現に、容姿の優れている人は優れていない人よりも良い性格を持っていると思われやすいことが明らかになっている(山本、2006)。

    同時にその顔の表情も印象形成に大きな影響を与えている(高橋、2005)。メーラビアン(1971)によると、他者のその感情や態度はその者の話の内容よりもその表情によく読み取られているという法則を示した(高橋、2005)。大橋ら(1976)...

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