パラサイト・シングル

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    実験心理学

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    パラサイト・シングル

    ・目的

    近年、未婚化が騒がれている。30歳を過ぎても、結婚していない独身者が街に溢れている。しかし、日本で未婚化が進むのは、決して一人暮らしの独身者が増えたのが原因ではない。増大したのは、親と同居する未婚者、学卒後も親と同居する未婚者なのである。山田はこのように、学卒後もなお、親と同居し、基礎的生活条件を親に依存している未婚者を、日経新聞上で「パラサイト・シングル」と呼んだ[山田 1999:11]。

    ・パラサイト・シングルの特徴

    実際に親に寄生して豊かな生活を楽しむ未婚者は、女性が圧倒的に多い。男性の場合、親と同居している割合がそもそも少ないし、同居していても、結婚資金を貯めたり、家業を手伝っていたりする人が多く、パラサイト生活を楽しむ人は、女性よりも少ない[山田 1999:21]。これは、日本では、専業主婦指向が強いゆえに生じている性差だと考えられる。つまり、女性は結婚によって別の人生を始め、結婚後は夫の収入に頼るという見通しをもつから、未婚者は安心してパラサイト生活を楽しめるのではないだろうか。一方、男性は親と同居していても、将来の妻子を養うというプレ...

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