課外活動の教育課程化の条件と戦後の特別活動の歩みについて
学校教育の中で行われる学級活動(ホームルーム)・生徒会活動・体育的文化的クラブ活動・学校行事などは、現在において「特別活動」と総称される。そして、生徒たちの自主的活動および自由な集団的活動は、教育的価値があるものとして正規の教育活動と認められている。
このような課外活動が公的に承認されるようになったのは、戦後のアメリカ体制による教育感が多いに関連してきている。生徒の自主的・自発的活動を中心とした教科学習を展開させ、子供たちの学力や個性を伸ばしていこうというねらいがある。
戦前は正規過程の対象外であった課外(科外)活動が、戦後はその時間が与えられるようになったのかどうか、また、そのために学習指導要領もしくは指導書なる解説が用意されたのかどうかがポイントとなる。これらの条件が認められれば、課外(科外)活動は広義的に教育課程化されたものと認識できる。
課外活動においては、戦前は正規課程外の独立した位置づけにあった。それが戦後になって「教育課程化」され、正式に公的教育活動と見なされるようになったのである。認定条件は、①正規の時間割に...