自殺者が年間3万人を超えて高止まりするなかで、自死遺族支援を目的とした「わかちあいの会」が各地に広がりつつあります。ここでは、自死遺族当事者の立場から、自死遺族とその支援者に向けて、わかちあいの会について、体験を踏まえてレポートします。筆者は自死遺族で、「いのちの電話」が主催するもの、遺族が世話人をつとめるものの両方に、それぞれ一回ずつ参加しました。これからわかちあいの会に参加してみようと思って迷っている遺族の方、遺族に接する機会のある方や支援者の方などに、なんらかのご参考になれば幸いです。
<内容>自死遺族のわかちあいの会の種類/オープン・ミーティング(支援者同席のわかちあいの会)/クローズド・ミーティング(当事者だけのわかちあいの会)/情報入手先
2010/01
自死遺族のわかちあいの会・遺族ミーティングについて
~自死遺族の視点からのレポート~
文:Uchiniwa
自殺者が年間 3 万人を超えて高止まりするなかで、自死遺族支援を目的とした「わかち
あいの会」が各地に広がりつつあります。
ここでは、自死遺族当事者の立場から、自死遺族とその支援者に向けて、わかちあいの
会について、体験を踏まえてレポートしたいと思います。
私は自死遺族で、
「いのちの電話」が主催するもの、遺族が世話人をつとめるものの両方
に、それぞれ一回ずつ参加しました。これからわかちあいの会に参加してみようと思って
迷っている遺族の方、遺族に接する機会のある方や支援者の方などに、なんらかのご参考
になれば幸いです。
わかちあいの会の種類
自死遺族のためのわかちあいの会には大きく2種類あって、ひとつは、
「いのちの電話」
などが主催している遺族のためのわかちあいの会です。訓練されたボランティアが立ち会
い、遺族が体験などを語る場を持ちます。当事者以外の専門家やボランティアが同席する
オープン・ミーティング(以下、OM)です。自治体の窓口にある「大切な方を自死...